海岸と生態系に係る茅ヶ崎市の取り組み

湘南海岸砂防林に係る各行政の取り組みを調べてから、その後の動きを追いかけたいと考えて、「茅ヶ崎市自然環境評価再調査」の結果を茅ヶ崎市景観みどり課に伺ってまいりました。

平成17年に二年間かけて行われた自然環境評価調査と、平成24年に一年間かけて行われた自然環境評価再調査が、併せてホームページで公開されています。

県内初!「自然環境評価調査」「自然環境評価再調査」結果をホームページで公開しています!

http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/machidukuri/ryokka/035460.html

ここで、海岸域の自然環境に限定して、調査結果の概要と市の今後の方針を紹介いたします。

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二回目となる再調査では柳島と汐見台が対象地でした。
柳島は貧栄養ゆえに見られる白砂青松の海岸植生が良好に残っています。

汐見台には近年の開発で多くが消失し、良質な自然環境があった昔の姿も小さくなってしまい、非常に残念、との事です。

そこで柳島を中心に、神奈川県の海岸を生物多様性を実現するために、湘南海岸砂防林ではクロマツ林と広葉樹林の混交による飛砂防備と機能を分けて、落ち葉掻きをしながら、砂地に育つ植生を育ててゆく予定です。

県から市に管理が委任されているキャンプ場では、市民と一緒に管理しています。担当者1名、臨時1名の直営という体制になっています。
遊歩道の北側も幅があり植物が豊富なので、ここを整えてゆきたいとの事でした。

しかし、県土木事務所の作業で、遊歩道にちらばった飛砂をまとめて海浜に捨てるので、海浜植物が育ちにくいのが現在の課題です。

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景観みどり課の担当の方は、県の相模灘沿岸海岸保全基本計画をご存知無かったので、なぜ飛砂を海浜部分に戻す計画の目的と事業計画に関する県の動きを紹介してまいりました。

平成33年に茅ヶ崎市の養浜事業が完成した後、海浜生態系を戻す為に現在の植生を保存・繁殖する事が必要とのスケジュールに対して、植栽による復元のみならず、現在の場所を落ち葉掻き等、維持管理を進めてゆく体制が必要、との事でした。

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県と市の間で情報が渡り難い状況に情報を渡せた事から、浮かび上がった次の課題は、

緑の維持管理 ==> 緑の生産

という道筋を作る事ができるかどうか、と考えられます。

現代の緑地維持管理は費用負担の大きい作業という認識も多い中、将来に向けて生産機能を有する「 山 」のような位置付けへと変化するには、どのような方法が必要か。

湘南から新しい価値を生み出す試みを始めてゆきたいと思います。

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