御礼:湘南海岸公園サポーター養成講座 第一回 クロマツ手入れ講習

講座概況
日時 2014年4月26日13時~16時
天気 快晴
場所 片瀬しおさいセンター
参加者 25名(内、関係者7名)

1. はじめに

 2014年4月25日、(株)湘南なぎさパークと湘南緑の連絡協議会の間に2014年度の取り組みに関する協定が結ばれました。協定では、湘南海岸公園中部駐車場横の公園緑地の維持管理作業と、今後継続して公園緑地の維持管理作業に携わるサポーターの養成講座の二種類を掲げています。

 20144月26日13時~16時、記念すべき第一回湘南海岸公園サポーター養成講座が開催されました。

 湘南の散歩道をきれいにする会クロマツ手入れ講習会参加者への手紙、タウンニュース、神奈川新聞での広報を通じて、18名の参加をいただきました。
 興味があるけれども日程が合わず参加できなかった方の人数を含めると、約40名がこの講座に参加したいとの申し込みがあった事になり、大盛況でした。
 
 講座開始に先駆けて、湘南の散歩道をきれいにする会代表林正詔氏、湘南緑の連絡協議会事務局長原、神奈川県会議員斎藤健夫氏、湘南の散歩道をきれいにする会篠原正美氏より、本日の講座の趣旨と内容、そして湘南海岸公園の維持管理事業、湘南の散歩道をきれいにする会の取り組み状況、湘南緑の連絡協議会の取り組みの経緯と斎藤県議・藤沢土木事務所・(株)湘南なぎさパークとの協議の過程、そして将来の目標に関して説明しました。

開会1

開会2

開会3

開会4

2. 講義

 講義では、クロマツに関する基礎知識として、藤沢市木がクロマツである事やクロマツの植物学上の定義、世界で見られるクロマツの種類、年間の手入れ方法と病害虫対策、大風や台風により塩や砂の多く飛ぶ海岸付近のクロマツ手入れの注意点等を解説しました。
 続いて手入れ実技に関する基礎知識として、篠原講師の経験に基づき、服装、道具と手入れ、梯子とかけ方、手入れの方針、準備体操、剪定時期等が解説されました。
 特にクロマツの整枝以上に重要な見方として「整姿」が紹介されました。これは内から外から、門から居間から、四方から見てどのようにクロマツを仕立てると良いか、を考えた上で仕立てると良い。クロマツの枝を切る事はいつでもできるが、一度切ってしまったら元に戻らない。そのため、美しいクロマツはどのように仕立てられるのか、様々な観点から眺めた上で仕立てるのが良い、という指針です。

3. 実技講座

 座学での学習を終えると、実技講習に入る。篠原講師が講義内容を確認しつつ実演しました。参加者同士でも、講義の知識を共有しつつ、こっちを切るのでは、あっちを整えると良い等等、意見交換をしながらクロマツの枝を揃えてゆきます。そして篠原講師の意見も参考にしながら、各参加者の感覚と其々のクロマツの枝の特徴に合わせて、実際に春のミドリつみ(めくら摘み)を学びました。

実技講習1

実技講習2

実技講習3

実技講習4

実技講習5

4. 松葉酒披露

 家でもできる簡単<松葉酒>を披露しました。2014年4月19日に剪定したクロマツの葉を使ったが、まだ砂糖水であった為、砂糖の量が多い、不評でしたが、4ヶ月漬け込んだ松葉焼酎は非常にすっきりしている。4ヶ月経った黒糖松葉酒はおいしい。松の香りが強いのが好きな人、苦手な人に分ける必要がある。ブランデーや果実酒用のリカーを使うのがよいのでは等、多くの意見が会場から沸きあがりました。

5. 野外実習

 屋内でのすべての講座を終えて、野外実習へと移ります。今回は非常に良い天気に恵まれ、散歩で道行く人々と話をしながら、芝桜の花見を楽しみ、植栽されているクロマツの全体像を見ながら、座学で学んだ知識を使って手入れをしました。交代でクロマツの手入れをした結果、篠原講師も非常にきれいに仕上がったと太鼓判を押す程、参加者の皆さんは楽しみながら、熱意をもって剪定されているのが伺えました。

野外実演1

野外実演2

6. 今後に向けて

 今回の協働事業をあらゆる方面から支えていただいた斎藤県議、藤沢土木事務所公園課鈴木副技官、(株)湘南なぎさパーク久力部長より、幸先の良い出発であり、今後も期待できる、より多くの人に呼びかけて、大きな取り組みへと広げてゆきたい、との言葉をいただきました。
 湘南なぎさパークでは実際に維持管理作業を進める事を想定して、予期せぬ事故に対する保険をどのようにするか、次の協議が必要な段階へと進めることになりました。来月の養成講座にも広く県内の多くの方が参加されるように準備しつつ、湘南海岸公園の維持管理作業を進めてゆきます。

 タウンニュース4月25日号に掲載された記事を読み、読者からコメントが寄せられたので、ここに紹介します。

辻堂在住。自営業。77歳
「私の小学生の頃、明治小学校が建つ前は、小山で大きな黒松山で緑が多く静かな所でした。
時代とともにクロマツも絶え、変わってしまいました。寂しいかぎりです。
記事を読み、感動しました。藤沢市内クロ松の公園を。まずは湘南海岸砂防林の保存を願います。」

 今回のイベントで、湘南の散歩道をきれいにする会の林氏と、鵠沼景観まちづくり会会員がつながり、会員宅の庭の手入れと、引地川のクロマツ手入れを行っている花清会との協働推進へ、という非常に喜ばしい出会いもありました。イベントから一週間後には、鵠沼景観まちづくり会会員のお宅の庭を、湘南の散歩道をきれいにする会の庭師が整えています。またスーパークロマツも届けて、隣家との間に大きなクロマツが育てられてゆきます。
 湘南緑の連絡協議会では湘南の緑のまちづくり活動を行う組織間を繋げる事を目的に掲げており、今回の講座を通じてまた一つの実例が生まれた事は大きな成果でした。

境川・引地川の沿川風景が仕立てられ、湘南海岸公園のクロマツ林がきれいに整えられる。辻堂東海岸の木又地蔵に由縁のある方からも、古いクロマツを更新しながら、クロマツの美しい風景つくりを進めてゆきたい、との賛同も得られました。スーパークロマツは仲立ちとなって、片瀬~鵠沼~辻堂の人と人との繋がりを生み出し、湘南を愛する人々の心に残る風景が緩やかに成長しつつあります。

 鵠沼では13年来の住民協定の成果を活用して、不動産業者がマーケティングを始めています。2014年4月に施行された街なみ百年条例と10月施行の風致条例の活用方法に関する議論が始まり、条例の工法やクロマツ植栽を増やし、緑豊かな湘南を次世代の為に育てる取り組みが進展している事が実感されます。

カテゴリー: 地域活動, 横展開, 海岸防災, 造園   パーマリンク

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